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あの日… あの日から何か変わった気がする。 あたしの中から生まれる言葉は どこか嘘が混ざってるような… あの日…? もしくはずっと前から 産まれた時から? 長い間、彼は私の「お父さん」だった。 あの日突然彼は私の「お父さん」ではなくなった。 だからといって私にとってはお父さんという人は 「お父さん」でしかなくて それまでお父さんだった事実を嘘には出来なかった。 そしてある日、もう１人父が出来た。 だけどお父さんは「お父さん」である訳だから 彼は誰なのか… 決してお父さんとは呼べなかった。 そしてこれからもきっと呼べない。 ２人の間に新しい命が宿った時、 正直に私は嬉しかった。 でも… お母さんは言ったんだ。 「本当に好きになった人との子供」 って。 正直に私は虚しかった。 お父さんとの別れの理由に 人間が合わなかっただけ って言ったよね。 理由なんてどうでもいいよ。 見えるモノは事実だけ。 もう２人に愛がないと言うなら 私の命は全て嘘に変わる。 私の命は全て嘘に変わった。 「本当に好きになった人との子供」 は産まれる前に死んだ。 その時 正直に私はなんとも思わなかった。 自分は嘘の子供だから。 新しい命が消えて 少しでも嬉しいと思った私が憎かった。 ここに残ったのが 嘘の子供だったことが 本当に気持ち悪かった。 私は初めて 心の底から自分が憎くて 死にたかった。 出来るものなら かわってあげたかった。 どうして本物が死んで偽物が生きてるんだろう。 そんな気持ちが 今も心の中から消えないでいる。 私の命が嘘になった日から 私の言葉はどこか嘘っぽいんだ… 私の言葉には重みがない。 なのに いつも心が重くて 息ができない。 これが苦しいってことなんだろうか… いつかちゃんと 息が出来るようになるときは 本当の自分になれるときかな。 此処まで生きてきた道が嘘になったなら もはや嘘の自分で生きるのは怖くない。 どこまでだって生きてみせる たとえ本物になれなくても。 ｺﾒﾝﾄ(0) [ｺﾒﾝﾄする] 重要なお知らせ@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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